○猫バトン
●この文章が回ってきたら必ず語尾に「にゃ」「にゃん」「にゃー」を付けるにゃ
●一人称は「我が輩」にするにゃ
●な、ぬも「にゃ」「にゅ」にするにゃ
●日記の内容は普段書く当たり障りない日記で大丈夫にゃ
●日記の最初にかにゃらず次に回す5人の名前を書くにゃ
●前に何度もやったことある人もやるにゃ










我が輩は仔猫にゃ
名前は…ご主人様のポケットに入れられて、
ここに連れてこられる前にはもう、決まっていたにゃ

ご主人様は背がおっきくて、普段はほとんど顔も見えにゃいにゃ
見えるのはくつしたとスリッパばっかりにゃ

でも、朝出かけるときと夜帰ったときには、何にも言わにゃいで頭を撫でてくれるにゃ
おっきな手にゃ
ご主人様は忙しい人間らしくて、いつも遅いけど、
そのためににゃら、カーテンにもじゃれつかにゃいで、机の上にも飛び乗らにゃいで、
大人しく待っていられるにゃ
ホントにゃ


ある日、ご主人様よりおっきな足の人間が遊びにきたにゃ
我が輩を見るなり「ぎゃッ!」と叫んで、空を飛んだにゃ

「なななんだよヒデ!アレ!」
「見てわからないか」
「ふざけてる場合じゃねーって。何とかしろよッ」
「別に取って喰われるわけでもないだろう。むしろお前に怯えているぞ」
「……(ちら見)」
「にゃっ」
「ひッ!」
「…煩い客だな全く。丹羽に呪い殺される前にこっちに来い、和希」
「――ヒデ…、それ、お前が付けたのか?」
「何がだ」
「そいつの名前…うわ!こっち見んな!」
「名前…?初めから付いていた。それがどうかしたか」
「お前がつけたんじゃねぇの?へぇ…じゃアイツがつけたのか、自分の名前。
 ま、らしいっちゃらしいよな」
「何を言っている」
「遠藤が付けたんだろ?自分の名前を」
「……猫アレルギーで頭までやられたのか?丹羽」
「ヒデ…?」


うにゃッ?
ご主人様もおっきい人間も、ふたりしてヘンにゃ…?




ご主人様が珍しく、我が輩をヒザにのっけてくれたにゃ
大好きなおっきな手が、ゆっくりゆっくり撫でてくれるのが最高に幸せにゃ
…んだけど、それはきっとこの大きい人間のセイにゃ
ケモノの勘にゃ


「ど、どうしたんだよヒデ…」
「おかしいのはお前だろう、さっきから意味不明なことばかり」
「ちょ、ちょっと待てよ、ふざけてんのか?
 お前のことだから珍しかねーけど、なんか…」
「ふざけてもいないし、どうもしない。お前が何を言いたいのか理解できないだけだ」
「理解できねーって…遠藤がそいつに名前……」
「遠藤とは何者だ」
「はぁッ?何寝ぼけてんだよ」
「知らないものは知らない」
「――理事長だろうが、BL学園の!そんで俺らの二つ後輩で、お前の恋人…」
「……」


ご主人様の手が、ぴたっと止まったにゃ
ヒザの上から見上げたご主人様は、深くて遠い、知らにゃい人みたいにゃ


「まさか忘れるわけねーだろ? あんだけ飽きもしねーでいちゃいちゃくっついてたくせに」
「忘れたわけじゃない。初めから記憶にないだけだ」
「な…なんだそりゃ?記憶喪失?なわけねーよな、俺のことは忘れてねぇんだし。
 じゃあなんだ?なんでだよ?」
「詰問して答えが出るなら苦労しないな丹羽。…お前もそう思うだろう?和希」
「ぅにゃあ?」


大きい人間は、納得いかにゃい足取りで帰っていったにゃ
ご主人様は浮かないカオで、我が輩の喉を撫で続けてるにゃ


「和希は…お前だろう? お前は――和希」
「…にゃあ」


もし…我が輩が人語が話せたにゃら、今、貴方の望む言葉を言ってあげられるのに


たったひとこと


「そうですよ中嶋さん」って――









【猫バトン】

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